[東京 28日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇。米原油在庫が予想以上に減少したことから、米中貿易摩擦による景気への悪影響について懸念が和らいだ。
0121GMT(日本時間午前10時21分)時点で、北海ブレント先物 (LCOc1)は0.41ドル(0.7%)高の1バレル=59.92ドル。
米WTI原油先物 (CLc1)は0.57ドル(1.0%)高の55.50ドル。
米石油協会(API)が27日公表した統計によると、23日までの1週間の国内原油在庫は前週比1110万バレル減となった。アナリスト予想は210万バレル減だった。
米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)の在庫統計は現地時間28日に発表される。APIの統計と同様の在庫減となれば、9週間ぶりの大幅な減少となる。
ベイラー・マーケッツのマネジングパートナー、スティーブン・イネス氏は「非常に大幅な在庫の取り崩しにより、少なくとも当面の間は、米国のリセッション懸念が沈静化する」と指摘した。
それでもなお、原油相場の上値は世界経済や米中貿易摩擦への懸念で抑えられるとみられる。