[コペンハーゲン 28日 ロイター] - アイスランド中央銀行は28日、主要政策金利の預金金利を0.25%ポイント引き下げ、過去最低の3.50%とした。来年の成長率予想を引き下げ、主要産業である観光業が回復するには、これまでの想定以上の時間を要するとの見方を示した。
同中銀は、6月に0.25%ポイントの利下げを実施していた。
今回、来年の成長率予想を2.5%から1.9%に下方修正。
「観光業への逆風がこれまでの想定より長引き、2020年も続くことが予想され、同年の成長率見通しを引き下げた」と声明で述べた。
観光業の低迷に加え、格安航空会社WOWエアの経営破たんや、ボーイング737MAX機運航停止に伴うアイスランド航空の問題も経済に影を落としている。
中銀によると、第2・四半期の航空機のアイスランド発着数は前年比約25%減少し、観光客訪問数は19%減少した。
中銀は、ボーイング737MAX機の運航停止に伴う世界的な航空ダイヤの混乱による影響が2020年も続くと予想した。
今年の成長率予想は0.2%のマイナスと予想。5月はマイナス0.4%と予想していた。