[シドニー 29日 ロイター] - 豪連邦統計局が発表した第2・四半期の民間新規設備投資は予想外の減少となった。ただ、アナリストが注目する年間の設備投資計画は上方修正された。
第2・四半期の民間新規設備投資(季節調整済み)は前期比0.5%減の292億3000万豪ドル(197億4000万米ドル)。市場予想は0.5%増だった。第1・四半期も1.7%減少していた。
ただ、設備・工場・機械への投資は2.5%増加しており、第2・四半期の国内総生産(GDP)を押し上げる要因になる見通し。
RBCのエコノミスト、スリン・オン氏は「見出しの数字が示唆するよりは若干良い内容だった」とし「GDPの算出で考慮される設備投資の主要項目はかなり堅調だ。2.5%の増加は非常に心強い」と述べた。
来週発表の第2・四半期のGDPは前期比0.2─0.5%増と予想されている。第1・四半期も0.4%増と伸び悩んでいた。
同氏は「2019/20年度の設備投資計画も上方修正された。まだ控えめな水準だが、われわれは最近の企業信頼感の低迷を踏まえ、もう少し弱い数字になると予想していた」と述べた。
2019/20年度の設備投資計画は1134億豪ドルと、前回から15%近く上方修正された。市場予想と概ね一致した。
2018/19年度の設備投資計画は1221億豪ドル。前回とほぼ同じだった。