[クアラルンプール 29日 ロイター] - イランのザリフ外相は29日、米国が協議を望むなら、2015年の核合意を順守しなければならないとの考えを示した。
ザリフ氏は記者団に「米国はイラン国民を相手に経済戦争をしており、米国が戦争や経済テロを止めない限り、米国と関わることはできない」と主張。米国が対話の場に戻ることを望むのであれば、条件があり、それは核合意を順守することだと強調した。
米国は昨年、イラン核合意を離脱し、イランに対する制裁を強化した。イランは報復措置として、段階的に核合意への違反を続けており、制裁が緩和されなければ、さらなる違反を行うとしている。
ザリフ氏は、協議のための協議は行わないと発言。「結果が出るなら会う必要がある」と述べた。
トランプ米大統領は今週、条件が整えばイランのロウハニ大統領と会談すると表明したが、ロウハニ大統領は、すべての制裁が解除されない限り、米国と協議するつもりはないと述べている。
ザリフ氏は29日、マレーシアのマハティール首相と会談する予定。
*内容を追加しましました。