[北京 30日 ロイター] - 中国農業農村省の高官は、米国との貿易摩擦が中国国内の豚肉供給に影響することはないと語った。中国国営テレビ(CCTV)が30日報じた。
中国はトランプ米大統領が発表した対中関税第4弾に対する報復措置として、米国から輸入する750億ドル相当の製品に対し5─10%の追加関税を課す方針で、農産品も対象となる。一部製品に対する追加関税は9月1日、残りは12月15日に発動する。
同高官はCCTVに対し、米国産豚肉の輸入量は中国産の「0.2%にも満たない」とし、「米国の貿易摩擦は中国国内の豚肉の供給や価格に影響しない」と言明した。
中国ではアフリカ豚コレラによって数百万頭の豚が処分されており、公式データによると国内の豚の頭数は1年前に比べ約3分の1に減少。豚肉価格は6月から高騰し、過去最高となっている。中国の商務省は前日、市場への供給増加に向け、豚肉輸入の拡大や政府が備蓄している冷凍の豚肉、牛肉、羊肉の放出を図ると発表した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20190830T152732+0000