💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

アルゼンチン、ペソ急落防止狙って外貨取引規制を再導入

発行済 2019-09-02 09:42
© Reuters. アルゼンチン、ペソ急落防止狙って外貨取引規制を再導入

[ブエノスアイレス 1日 ロイター] - アルゼンチン政府は1日、外貨取引規制の再導入を承認した。官報の告示によると、企業はドルの購入を制限され、外為市場で外貨を購入して海外に送金するには、中央銀行の承認が必要となる。

通貨ペソを下支えするために外貨準備を取り崩してきた中銀は、今後は市場で外貨購入を制限することが可能になった。規制が強かったクリスティナ・フェルナンデス前政権から路線を変更したマクリ政権にとっては、これまでの改革策に逆行することになる。

政府は告示で「アルゼンチン経済が正常に機能するよう、政府は一連の臨時的措置を講じざるを得なくなった」と説明した。

国際通貨基金(IMF)の報道官は告示が出た数時間後に、IMFのスタッフは為替レートの安定と預金者を保護する目的のアルゼンチンの「資本フロー管理政策」を精査中で、今後もアルゼンチン当局と緊密に連絡を取ると表明。IMFは引き続き、この困難な時期に「アルゼンチンに力を貸す」とした。

アルゼンチン中銀によると、個人による自分の口座からのドル引き出しは制限の対象外だが、月当たり1万ドルを超える引き出しや送金は制限される。また輸出業者は外貨収入を期限内に現地市場でペソに交換するよう義務付けられる。企業がドルをため込むことは禁止だ。

新たな規制措置に詳しい関係筋は「貿易は制限されていない。過去に制限されたことはあったが、現在は全くない」と指摘。「全ての措置はこの状況で経済をでき得る限り守る目的がある」と述べた。

アルゼンチンは8月11日の大統領予備選で野党のフェルナンデス元首相が現職のマクリ大統領を抑えて首位に立った。改革派のマクリ大統領の再選が危ぶまれる状況となったことから、通貨ペソや株式、債券が急落した。

© Reuters. アルゼンチン、ペソ急落防止狙って外貨取引規制を再導入

中銀は8月28日以来、ペソ防衛のために10億ドル近い外貨準備をつぎ込んだ。しかしペソは下落に歯止めがかからず、年初来の下落率は36%に達している。大統領選は10月27日に実施される。

アルゼンチンではクリスティナ・フェルナンデス前大統領が外貨準備を守るために外貨取引を制限していた。

*内容を追加しました。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます