[ワシントン 31日 ロイター] - 2020年に行われる米大統領選への出馬に向けて民主党の指名を争っているバーニー・サンダース上院議員(バーモント州)は31日、米国民が抱える現在と支払期限の過ぎた医療費負債810億ドルを帳消しにする計画を提案した。ただ、具体的にこの資金をどのように賄うかについては明らかにしなかった。
この計画では、政府は信用調査機関に報告されている未払いの医療費請求の清算を交渉する。またサンダース氏は、2005年に施行された新破産法の一部も無効にし、国民を現在および将来の医療負債返済の負担から解放すると説明した。
サンダース氏によると、個人破産の最大の原因が医療費で、毎年50万人が医療費の支払い不能を理由に破産を申請しているという。また新破産法は、厳格な資力調査を課すことで医療負債の放免を困難にし、基本的な消費者保護を排除していると指摘した。