[バチカン市 1日 ロイター] - ローマ法王フランシスコは1日、「被造物を大切にする世界祈願日」のメッセージ文書を発表。世界は気候の緊急事態にあると述べ、地球温暖化対策と化石燃料使用削減に向け「劇的な措置」を講じるよう、各国政府に求めた。
法王は、ニューヨークで今月開催される国連気候変動サミットを「特別に重要」とし、「ここで各政府は、温暖化ガスの純排出ゼロを可能なかぎり早期に実現するとともに、世界の平均気温上昇を、パリ協定の目標に沿って産業革命前から1.5度に抑制するために劇的な措置を取る政治意欲を示す責任を負っている」と述べた。
また、「利己主義と私欲が、出会いと共有の場である世界を、競争と衝突の舞台に変貌させている」と指摘。生活スタイルを見直す時期だとし、食品や消費、交通について「軽率で有害な」決定を下さないよう、人々に呼びかけた。