[シドニー 3日 ロイター] - 豪連邦統計局が3日発表した第2・四半期の経常収支は59億豪ドルの黒字と、1975年6月以来の黒字となったほか、黒字幅はアナリスト予想の14億豪ドルを上回り、過去最大となった。主要資源である鉄鉱石と石炭の価格上昇が寄与した。
これは純輸出が第2・四半期の国内総生産(GDP)伸び率を0.6%ポイント押し上げたことを意味する。4日に発表される同四半期の豪経済成長率は0.5%と見込まれている。
一方、これとは別に発表された7月の豪小売売上高は前月比0.1%減。エコノミスト19人の予想中央値は0.2%増だった。衣料、フットウエア、アクセサリー、デパートの売り上げが低迷した。
豪中銀は3日の理事会で金利を据え置く見込み。ただ、金融市場では11月までに6月以降で3度目の利下げがあることを完全に織り込んでいる
JPモルガン・アセット・マネジメントのグローバル・マーケット・ストラテジスト、ケリー・クレイグ氏は「経済活動の軟化を示唆するものは多いが、金融政策は即座に効果が表れるものではない。豪中銀がさらなる行動を取る前に、今年に行った50ベーシスポイントの利下げが下半期に成長を押し上げるかどうかを見極めようとしていることをこれは意味している」と述べた。