[イスタンブール 7日 ロイター] - トルコは7日、米国と協議し、両国間の取引拡大に向け、貿易障壁を撤廃するよう米国に要請した。トルコのペキジャン貿易相が明らかにした。
トルコによるロシア製防衛システムの購入を巡り米国がトルコに制裁を科す可能性がある中、トルコと米国は二国間の貿易額を現行の4倍の年1000億ドルに増やすという目標を設定した。
ペキジャン貿易相は今回の会合で、ロス米商務長官に対し、両国間の貿易促進の障害になっている米国の政策や特定の障壁の撤廃を巡り、トルコの「明確な期待」を伝えたと説明した。
米政府は5月、トルコを一般特恵関税制度(GSP)対象国から除外すると発表。GSP制度からの除外についてホワイトハウスは、トルコの経済発展の水準を踏まえれば適切な措置だとした。
ペキジャン貿易相は、民間航空、自動車、宝石類、家具、繊維、衣料品セクターにおけるトルコの輸出拡大について米国側と話し合ったと述べた。
米国大使館は、ロス長官とペキジャン貿易相が貿易額を目標の1000億ドルに拡大するには双方による多大な努力が必要との見解で一致したと説明した。
両氏は翌週、アンカラでさらなる協議を行う。