[香港 9日 ロイター] - 香港の陳茂波(ポール・チャン)財政官は、8月の香港への訪問者数が前年比で40%近く減少したことを明らかにした。
香港では反政府抗議デモで観光・小売り・ホテル産業が打撃を受けている。
財政官が業界関係者の情報を基に明らかにしたところによると、一部の地域ではホテルの稼働率が約半分に低下。宿泊料は40─70%急落した。
財政官は8日のブログで「最も懸念されるのは、改善のめどが立っていないと見られることだ」と述べた。
香港政府観光局によると、7月に香港を訪れた観光客は前年比4.8%減。減少は2018年1月以来で、減少率は16年8月以来の大きさとなった。
7月の小売売上高は16年2月以来の大幅な落ち込みとなった。
財政官は、社会不安により「安全な国際都市」、「通商・航空・金融ハブ」という香港のイメージが大きく損なわれたとの認識を示した。
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