[ロンドン 9日 ロイター] - 英国のジョンソン首相は9日の議会で、解散総選挙の前倒しの是非を問う採決を前に、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡る議会の行き詰まりを打開するには選挙しかないとの考えを示した。
首相は「総選挙の前倒しを求める動機を再度提出する。私はそれを望まない。この手続きが必要なくなることを願っていた」と発言。
「それでも、(ブレグジットを巡る)下院の行き詰まりを打開し、かつ首相である人物に来月の欧州理事会で英国のために交渉する権限を与えることで国益に資するためには、選挙が唯一の道だという現実を私は受け入れた」と続けた。
首相はまた、議会が選挙前倒しを支持しない場合、自らが来月のEU首脳会議に赴き、合意を実現するよう努めるが、離脱の再延期を求めることはないと語った。
一方、野党・労働党のコービン党首は議会で、10月末にEUとの合意がないまま離脱を強行する可能性が選択肢から排除されない限り、同党が解散総選挙に賛成することはないとの立場を表明した。
「われわれは選挙を切望しているが、合意なき離脱という大きな苦痛を国民に与えるリスクを負うつもりもない」と強調した。
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