[シドニー 10日 ロイター] - ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が発表した8月の企業景況感指数は前月から2ポイント低下し、プラス1となった。7月に続き低下した。
企業信頼感指数も3ポイント低下しプラス1となった。
NABは両指数とも長期平均を大きく下回っていると指摘し、11日にオーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)の政策金利見通しを見直すと説明した。現在NABは、中銀が年内あと1度利下げを行い、金利は0.75%に引き下げられると予想している。
NABグループのチーフ・エコノミスト、アラン・オスター氏は「企業信頼感や他の先行指標は、企業の現況がすぐに上向く可能性が低いことを示している」と指摘。「景況感はプラス圏にとどまっているが、このところ平均を下回っており、民間需要の勢いが大きく衰えていることを示している」との見方を示した。
内需動向が反映される今後の受注に関する指数はマイナス3からマイナス4に低下した。
インフレ指数もさえない数字となり、労働・小売コストは小幅な伸びにとどまった。
一方、雇用指数は2ポイント上昇しプラス2だった。