[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米エネルギー情報局(EIA)は10日公表した月次の短期エネルギー見通しで、2019年の米原油生産が前年比で日量125万バレル増の1224万バレルとなり、過去最高を更新するとの見通しを示した。
増加幅の予想は従来の128万バレルから小幅下方修正した。産油業者の大半が今年、新規掘削の支出を削減していることなどが背景。EIAは20年は99万バレル増の1323万バレルを見込む。
19年の世界の石油需要の伸びは見通しを11万バレル引き下げて89万バレルとした。米中貿易摩擦が影響しているとみられる。EIAは、20年の伸びは3万バレル引き下げて140万バレルと見込んだ。
国内の石油需要は今年が14万バレル増の2059万バレルで、前年比の増加幅の予想は従来の21万バレルから引き下げた。20年については26万バレル増の2085万バレルと見込んだ。
米国はテキサス州からニューメキシコ州にかけて広がるパーミアン盆地で開発が進み、今やサウジアラビアやロシアを抜いて世界最大の産油国となっている。