[ロンドン 11日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)は11日公表した月報で、景気減速を想定し、2020年の世界原油需要の伸び見通しを下方修正し、加盟国との協調減産の継続が必要との見解を強調した。
OPECは月報で、来年の世界原油需要の伸び見通しを日量108万バレル増とし、従来見通しから同6万バレル下方修正した。
20年の世界経済成長率見通しも従来の3.2%から3.1%に引き下げた。
また、米国などの産油国の供給の「力強い伸び」が来年の原油需要の伸びをしのぐと予想した。
OPECは今回の見通しが「石油市場の安定性を支え、市場不均衡の再発可能性を回避するため、すべての産油国が担うべき共同責任が浮き彫りになった」と強調した。
イラク政府によると、12日には追加減産の必要性について協議される。