[ベルリン 12日 ロイター] - 独マクロ経済政策研究所(IMK)が12日公表した月次指数によると、ドイツがリセッション(景気後退)に陥るリスクは9月に59.4%と、8月の43%から上昇し、2012/13年冬場以来の高水準となった。
ドイツでは、貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感を背景に、輸出依存度の高い製造業部門が後退に陥っており、他のセクターへの波及が懸念されている。
IMKのセバスチャン・ドゥリエン氏は、ドイツが内需によってリセッションを回避できるという期待はますます薄れていると指摘し、「このため欧州中央銀行(ECB)による追加金融緩和への圧力が強まる」と述べた。
IMKの指数は3カ月間のリセッションリスクを測るもので、算出においては鉱工業受注や鉱工業生産、企業景況感など軟調に推移している経済指標のほか、英国の合意なきEU離脱の確率や、排ガス規制強化および電気自動車(EV)へのシフトの影響を受ける独自動車部門の状況などを加味している。