[モスクワ 12日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は12日、訪問先のロシアで、安全保障の確保のため、イスラエルはイランに対する「行動の自由」を認められるべきだとの考えをあらためて表明した。
ネタニヤフ氏はまた、ロシア南部ソチでプーチン大統領と会談した際にロシアとの安保協力の重要性を強調。「過去1カ月にイランがシリアからイスラエルに攻撃を仕掛け、イスラエル攻撃のための精密誘導ミサイルをシリアに配置する動きが顕著に増えたため、足元で特に安保協力が重要となっている」と強調した。
イランと同国の影響下にあるレバノンの武装組織ヒズボラはシリアの内戦でアサド政権を支援してきた。ロシアもアサド政権を支援しているが、シリアにあるイランの軍事施設を狙ったイスラエルの空爆には概ね、目をつぶってきた。
ロシア通信(RIA)によると、プーチン大統領はイスラエルとの軍事・安保協力を称賛したという。
インタファクス通信によると、ネタニヤフ首相とプーチン大統領の会談後、ロシアのラブロフ外相は、シリアに関して両国軍の間の対話を強化することで双方が合意したと述べた。ラブロフ氏はまた、プーチン、ネタニヤフ両氏がともにシリアの領土の一体性と主権を守る必要性を強調したと述べた。