[ウェリントン 13日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)のアーダーン首相は13日、銃規制の一段の強化に向けた新たな法案を議会に提出した。同国では半年前にクライストチャーチのモスク(イスラム教礼拝所)で銃乱射事件が起き、51人の死者が出た。
同事件では半自動式の銃が使用され、規制の緩さが浮き彫りになった。これを受けて政府は、事件から数週間のうちに規制強化を図り、第1弾として軍用半自動小銃(MSSA)の販売・使用を禁止する法案を議会はほぼ全会一致で可決した。
アーダーン首相は13日、新たな法案に関する声明で「当該事件では規制の弱点が明らかになったが、われわれはそれを是正する権限を持っている。対処しなければ責任ある政府ではない」と語った。
新たな法案の詳細はすでに公表済み。国内で合法的に所有されているすべての銃器の監視・追跡に向け登録制導入などが盛り込まれている。
銃器取引業者や個人の免許取得・維持に関する規則も強化する。個人が銃を保有するための免許は更新期間が10年から5年に短縮される。