[13日 ロイター] - ゼネラル・エレクトリック(GE) (N:GE)傘下の米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した9月13日までの週の国内石油掘削リグ稼働数は前週比5基減の733基となり、2017年11月以来の低水準だった。これで4週連続で減少した。前年同期の稼動数は867基。
米国の石油リグの半数以上を擁する米国最大のシェール油田地帯であるパーミアン盆地では、リグ稼働数は8基減の419基と、2018年1月以来の低水準に落ち込んだ。同じく8基減だった2016年2月以来の大幅な減少となった。
米全体のリグ稼動数は、これまでの過去最長記録に並ぶ9カ月連続で減少している。独立系の探査・生産会社は、生産増ではなく利益の伸びを重視して設備投資を縮小させており、生産の伸びが鈍化している。
米エネルギー情報局(EIA)は10日公表した月次の短期エネルギー見通しで、米原油生産の増加幅見通しを下方修正した。EIAは、2019年の米原油生産が前年比で日量125万バレル増の日量1224万バレルとなり、過去最高を更新するとしたが、増加幅の予想は従来の日量128万バレルから小幅に引き下げた。
米金融サービス会社コーエンによると、同社が調査する探査・生産(E&P)会社の今年の設備投資額は前年比で5%減少する見通し。石油メジャーの投資が約16%増加する一方、独立系石油会社の投資はおよそ11%減少する見込みという。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20190915T232138+0000