[ロンドン 15日 ロイター] - 英国の野党・自由民主党は15日に開いた党大会で、同国の欧州連合(EU)からの離脱を阻止する政策を正式に採用した。
同党が総選挙に勝利した場合、加盟国の離脱手続きを定めたEU基本条約(リスボン条約)50条に基づき、2017年3月に英国が行った離脱通知を無効にする内容。
同党は下院で定数650議席中18議席しか保有していないが、離脱を阻止する唯一の政党として、2016年の国民投票でEU残留を支持した有権者を取り込み、政権樹立に十分な議席を獲得したい意向だ。
ジョンソン首相はEUとの合意の有無にかかわらず、10月31日の期限に離脱すると表明しており、この方針に反発する議員が与党から造反。与党は過半数を失い、前倒し総選挙の可能性が浮上している。
自由民主党の報道官、トム・ブレーク氏は「われわれは英国全体に暗い影を落とし、分断を引き起こしている離脱の悪夢をすぐに終わらせ、そもそも国民が離脱に投票するに至った原因に直ちに対処するだろう」と語った。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20190916T062701+0000