[ドバイ 16日 ロイター] - イラン外務省の報道官は16日、国連総会に合わせてイランのロウハニ大統領とトランプ米大統領が会談することはない、と明言した。イランの国営テレビが伝えた。ホワイトハウスは15日の段階では、米イラン首脳会談の可能性を排除していなかった。
サウジアラビア東部にある国営石油会社サウジアラムコの石油施設2カ所が14日に攻撃されたことを受け、トランプ米大統領は15日、米国は臨戦態勢ができていると述べた。これより先には、米政府高官が攻撃はイランによるものだったとの見方を示しており、米国とイランの間では緊張感が高まっている。
イラン外務省報道官は「そのようなイベント(ニューヨークでのロウハニ大統領とトランプ米大統領の会談)はわれわれの予定にはない。会談は行われない」と述べた。
リンゼー・グラム米上院議員(共和党)が、米国は「イランの製油所への攻撃を検討すべき」ときだと述べたことについては、報道官は「ナンセンス」として一蹴した。