[ワシントン 16日 ロイター] - サウジアラビアの石油施設が攻撃を受けたことを巡り、米議員らはイランを非難した。ただ軍事行動には懸念を表明している。
トランプ大統領は15日、同攻撃を受け、米国は臨戦態勢ができていると述べた。
イランは、同国が攻撃の背後にいるとする米国の見方を否定し、「本格的な戦争」の用意があるとしている。
米共和党のマコネル上院院内総務は、世界のエネルギー市場に大きな影響を与える攻撃だと非難。トランプ大統領が、必要に応じて米戦略石油備蓄を放出するための措置を取ったことを歓迎する姿勢を示した。
マコネル氏は、上院で「無謀で市場を不安定にする攻撃の責任をイランに取らせるわれわれの取り組みに国際パートナーが加わることを望む」と述べた。
ただ多くの議員は、戦争を宣言する権限は大統領ではなく、議会にあると強調。早期の軍事行動に踏み切らないよう警告している。
上院外交委員会メンバーのクリス・マーフィー議員(民主党)は、米国は長い間、中東諸国間の紛争に巻き込まれることを警戒してきたと指摘。米国とサウジが防衛条約を締結していないことに言及した。
同委員会のジム・リッシュ委員長(共和党)は、イランが米軍を攻撃した場合、報復すると警告した。
同委員会メンバーのランド・ポール議員(共和党)は、CNNのインタビューで、イランを攻撃すれば、事態を「不必要にエスカレート」させることになると警告した。