[上海 17日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は17日、1年物の中期貸出ファシリティー(MLF)を通じ、金融機関に2000億元(282億7000万ドル)を供給した。金利は3.30%で据え置いた。
この日には2650億元相当の1年物MLFが期限を迎える。
また800億元相当の7日物リバースレポもこの日期限を迎える。
MLF金利の据え置きは、景気支援で十分な流動性を維持する一方過度な刺激策を警戒するサイン。アナリストは慎重な動きとうけとめているが、人民銀行は今週も支援策を加速させるとの見方が依然として多い。
米連邦準備理事会(FRB)は今週の会合で金利を引き下げると予想されている。
MLF金利の据え置きは、金融政策の過度の緩和を避ける意図を反映している。
MLF金利は据え置かれたものの、先月新規融資の指標金利とされた最優遇貸出金利(LPR)は20日の月次設定で引き下げられると予想されている。
MLFは銀行間市場を通じた資金調達コストで、LPR設定の際に銀行が参考にする。MLF金利を引き下げることにより、人民銀行は実体経済における借り入れコスト引き下げを誘導することが可能。
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