[ソウル 17日 ロイター] - 17日に公表された韓国銀行(中央銀行)の8月30日会合の議事要旨によると、金融通貨委員会のメンバーは国内経済に対する下振れリスクの高まりを総じて懸念しているものの、追加利下げが差し迫っていることを示すサインは出さなかった。
韓国銀行は先月、政策金利を1.50%に据え置いた。7月には3年ぶりとなる利下げを市場予想に反して実施していた。
金融市場では10月の次回会合での追加利下げが広く見込まれているが、議事要旨ではメンバーの大半は今のところ追加利下げの必要性について確信を持っていないことが示された。
金利据え置きに賛成票を投じたあるメンバーは、韓国の成長率は米中貿易戦争や日本の輸出規制強化により7月に示した中銀の見通しを下回りそうだと指摘。しかし、このメンバーは、中銀は7月の利下げ効果を見極めるべきとの考えを示した。
韓国銀行は7月、今年の経済成長率・インフレ率見通しをそれぞれ2.2%、0.7%に引き下げた。11月に経済見通しを見直す予定となっている。