[リヤド 17日 ロイター] - サウジアラビア通貨庁(中央銀行)のアハメド・ホリフィ総裁は17日、サウジの今年の経済成長率は国際通貨基金(IMF)が示した見通しに近い水準になるとの見方を示した。
IMFはサウジの2019年の経済成長率は1.9%と、前年の2.2%から減速すると予想。ただ一部エコノミストは産油量の減少を踏まえこれよりは弱気な見方を示している。
ホリフィ総裁は14日に発生したサウジの石油施設に対する攻撃による経済的な影響について、現時点で推測するのは時期尚早となると述べた。
銀行の流動性への影響に関する質問には、流動性不足は見込まれていないが、必要に応じて市場を支援する用意があると応じた。
また、預貸率が78%と上限の90%を依然として下回るなどあらゆる指標が引き続き健全なため、サウジ国営石油会社サウジアラムコの新規株式公開(IPO)が銀行の流動性に与える影響は乏しいとした。
さらに流動性の活用促進に向けサウジアラムコのIPO前に現在の融資規制を見直す可能性があると語った。