[マドリード 17日 ロイター] - 4月の総選挙以降、政治空白が続いているスペインで、11月10日に再び総選挙が行われる見通しとなった。議会は大きく分裂しており、再選挙後も、政党間の意見の相違を克服して政権を樹立できる保証はない。
4月の総選挙では社会労働党が第1党となったが、どの政党も過半数の議席を獲得できなかった。各党は政権樹立を目指してきたが、溝は深く、協議は難航。16、17両日も行き詰まり打開に向けた動きがあったが、不調に終わった。
社会労働党のペドロ・サンチェス党首は、17日夜の記者会見で「政権を保証する過半数に届いておらず、11月10日に再選挙が行われる見通しだ」と語った。
世論調査では、社会労働党がさらに議席を増やす見通しとなっているものの、定数350の下院で過半数には依然として届かないとみられる。