[東京 18日 ロイター] - 日本政府観光局が18日に発表した8月の訪日外国人客数は、前年同月比2.2%減の252万人だった。台風21号や北海道胆振東部地震の影響を受けた前年9月以来、11カ月ぶりに前年同月を下回った。
日本政府観光局は、中国や欧米豪からの訪日は堅調だったものの「訪日客数が多い韓国市場の減速が、全体が前年同月を下回る一因となった」としている。
韓国からの旅行者は前年比48.0%減の30万8700人で、前月に続き減少。観光局は、最近の日韓関係の悪化により韓国内で訪日旅行を控える動きがあるほか、韓中関係が改善し中国への渡航需要が回復していること、韓国経済の低迷などが減少の要因とみている。
一方、中国からの客数は同16.3%増の100万0600人で8月としては過去最高。中国を含め15カ国・地域からの旅行者数が同月として過去最高を記録した。
(田中志保)