[ベルリン 18日 ロイター] - 英スコットランドのスタージョン行政府首相は18日、英国が合意なく欧州連合(EU)を離脱するリスクが依然高いとの認識を示した。
スタージョン氏は「ジョンソン首相が、EUが納得し、かつ英議会下院の過半数の賛同を得られるような離脱合意を、いかにしてEU側ととりまとめるのか、現段階で想定するのは非常に難しい」と述べ「このため、合意なき離脱の可能性は排除できず、依然深刻なリスクだ」と指摘した。
スタージョン氏は、自身が率いるスコットランド国民党(SNP)が、英国のEU離脱、特に合意なき離脱を回避するために全力を尽くす方針で、スコットランドがいつまでもEUの一員であり続けることを望むと述べた。
その上で、合意なき離脱に比べれば、離脱延期の方が良いとも指摘した。
今後数カ月内の総選挙は避けられないとの認識を示し「選挙後に、SNPが他の政党と連立を形成するとは思わないが、保守党の政権続投の阻止、離脱撤回を目指し、他の政党との連携を模索することになるだろう」と語った。