[ロンドン 18日 ロイター] - JPモルガンは18日、ジョンソン英首相が10月17─18日の欧州連合(EU)首脳会議までに離脱協定案を巡り合意を得る公算は小さいとの見方を示した。
顧客向けノートで「英国が10月のEU首脳会議までにEU離脱協定案の修正で合意することについて、われわれの見方は肯定的というよりは否定的だ」とした。
「英国の交渉戦術は、終盤で提案の詳細を提示し、合意なき離脱の脅しを容赦なく使うことでEU側の受け入れを余儀なくさせるようにみられる」と指摘した。
ジョンソン首相はこれまでに、EU首脳会議までに合意を目指すとしつつも、たとえ合意に至らなくても10月末の期日に離脱すると警告している。
JPモルガンのマルコム・バー氏は、離脱協提案で争点となっているアイルランド国境問題の解決策 「バックストップ(安全策)」の代替策で合意することは「複雑」で、「残された時間は少な過ぎる」と述べた。