[ジュネーブ 22日 ロイター] - イランのロウハニ大統領は、ニューヨークで今週、国連総会に出席する機会に、周辺国と協力してペルシャ湾の安全保障を確立するための独自の提案を行う考えを示した。
今月14日に起きたサウジアラビアの石油施設への攻撃を巡り、サウジと米国はイランが関与したと主張しているが、イランは否定している。
ロウハニ大統領の公式ウェブサイトによると、同氏は1980─88年のイラン・イラク戦争の開戦を記念する式典で「今年は国連で、周辺国と協力して、ペルシャ湾とオマーン海の安全保障を確立する案を世界に示す」と述べた。詳細には踏み込まなかった。
ロウハニ氏は、中東における外国部隊の存在は石油や海運に不安定をもたらすと批判。「他国がわれわれの国境を侵すことを容認しないのと同様に、われわれは外国の国境を侵すようなことはしない」と述べた。
トランプ大統領は20日、サウジの石油施設への攻撃を受け、同国の防空・ミサイル防衛強化に向け、米軍兵士を増派することを承認した。[nL3N26E02T]