[ニューヨーク 23日 ロイター] - 英国のジョンソン首相は23日、サウジアラビアの石油施設への攻撃にイランが関与したとの見方を示し、米欧と協力して対応する考えを示した。
ジョンソン首相はニューヨークでの国連総会に向かう航空機内で記者団に対し、「英国はサウジ施設への攻撃がイランによるものだった可能性が非常に高いとみている」と述べ、湾岸地域の緊張緩和に向けた対応で米欧と協力する考えを示した。
英政府当局者は、攻撃の規模や範囲、精巧さは犯行声明を出したイエメンの親イラン武装組織フーシ派の能力とは合致しないとし、「イラン政府が許可した攻撃でないとは信じがたい」と述べた。
英国として軍事行動の可能性を排除するかとの質問に対し、ジョンソン首相は、サウジの防衛強化を支援する米国の提案を注視するとした上で、「サウジや米国から関与を求められれば当然、どのような役割を果たすことができるか検討する」と答えた。
ジョンソン首相は、中東におけるイランの行動についてロウハニ大統領とニューヨークで協議するとも述べた。
英国のラーブ外相もツイッターへの投稿で、サウジ石油施設への攻撃がイランによるものだった可能性が高いと指摘。「英国は強固な外交上の対応において、また湾岸地域の安定化に向け国際的な同盟国と協力していく」と述べた。
一方、イラン学生通信(ISAN)によると、イラン外務省のムサビ報道官は英政府がサウジアラビアへの武器販売を停止すべきだと主張した。
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