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中国国家主席、湾岸問題で自制呼び掛け イラク首相と会談

発行済 2019-09-24 00:47
更新済 2019-09-24 00:51
中国国家主席、湾岸問題で自制呼び掛け イラク首相と会談

[北京 23日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は23日、訪中しているイラクのアブドルマハディ首相と北京で会談し、湾岸地域における問題について、関係各国は自制する必要があるとし、平和的解決を呼び掛けた。

中国国営テレビによると、習主席はアブドルマハディ首相との会談で、14日に発生したサウジアラビアの石油施設に対する攻撃には直接言及しなかったものの、「現在、中東の湾岸地域では状況が複雑化している」と指摘。「すべての関係各国は行動を自制し、地域の平和と安定を保全するために、相互尊重の理念に基づき対話と交渉を通して見解の相違を適切に解決する必要がある」と述べた。

その上で、必要に応じて中国はすべての関係各国と協議を行う用意があると表明した。

サウジの石油施設に対する攻撃については、米国がイランが背後にいたと非難。イランは否定しているが、米財務省は20日、イランの中央銀行などを対象とした新たな制裁を発表したほか、トランプ米大統領はサウジの防空・ミサイル防衛強化に向け米軍兵士の増派を承認した。

習主席は20日にサウジアラビアのサルマン国王と協議し、石油施設に対する攻撃について公正で客観的な調査を行うよう求めると同時に、事態の悪化につながる措置は回避するよう呼び掛けた。

中国にとってサウジは今年に入ってから最大の石油供給国。イラクは第4位となっている。

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