💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

タイ中銀、政策金利据え置き 今年の成長・輸出予測を下方修正

発行済 2019-09-25 18:53
© Reuters. タイ中銀、政策金利を据え置き 今年の成長予測は下方修正

[バンコク 25日 ロイター] - タイ中央銀行は25日、政策金利の翌日物レポ金利を1.50%に据え置いた。決定は全会一致。また、2019年の成長率と輸出の予想を引き下げた。

中銀は、2019年の成長率予測を2.8%とし、3カ月前に示した3.3%から下方修正した。輸出については1%減と予測した。これまでは伸び率がゼロになるとの予測を示していた。

2019年の総合インフレ率予想は1.0%から0.8%に引き下げた。

経済予測の下方修正は過去9カ月で4回目。

ティスコ・グループのエコノミストは、予測の引き下げは「サプライズではない」としたうえで「下方リスクが深刻化しなければ、政策金利は年内は据え置かれるだろう」と述べた。

<さえない見通し>

しかし、利下げを予想していたキャピタル・エコノミクスは「さえない景気見通し」を踏まえると年内に利下げが1回あると引き続き予想している。

中銀金融政策委員会は声明で、現在の政策金利は依然「緩和的」で、成長に寄与し、総合インフレ率の上昇を支援するとの見方を示した。

また「金融の安定ヘのリスクには、すでにある程度対処しているが、なお注視が必要なリスク要因がある」とした。

バーツ高に対する懸念も表明。バーツは年初来で対ドルで約6.5%上昇。アジア通貨のなかで最も上昇している。

事前のロイターの調査では、エコノミスト20人中13人が金利据え置きを予想し、残りは25ベーシスポイント(bp)の利下げを予想していた。

8月は市場の予想に反して、2015年4月以来となる25bpの利下げを5対2で決定していた。

アユタヤ銀行のエコノミストは、今回は全会一致の据え置き決定だったことから、年内の2回目の利下げの可能性は低下したものの、1回の利下げでは不十分だとし、12月までの追加利下げを予想した。

今月19日、インドネシア中銀は3会合連続の利下げを決定。フィリピン中銀も26日に今年3回目の利下げをすると予想されている。

タイの第2・四半期国内総生産(GDP)は、輸出の低迷で前年比2.3%増と約5年ぶりの低い伸びとなった。

© Reuters. タイ中銀、政策金利を据え置き 今年の成長予測は下方修正

INGは、第3・四半期も同程度の伸びを見込み、2019年の成長率予想を2.8%から2.5%に引き下げている。

タイ政府は前月、100億ドル規模の景気てこ入れ策を打ち出し、必要ならさらなる措置を講じる方針を示している。

*内容を追加しました。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます