[上海 26日 ロイター] - 中国東部江蘇省の除州市は、中華人民共和国の建国70周年を祝う国慶節を来週に控え、26日から市内の製鉄所などの操業を一時停止し、大気汚染対策を強化する。重工業が盛んな同市は、石炭工場の稼働も制限する。
中国環境省は23日、天候の影響で約2週間ほど東部沿岸地域で広範囲にわたりスモッグが発生する恐れがあるとし、地方政府に迅速な対応を取るよう通達していた。
既に首都北京市やその近郊ではスモッグが発生し、鉄鋼、電力、セメントなどの工場は稼働を制限している。
鉄鋼業の盛んな中部河南省の安陽市でも25日から大気汚染対策を講じるよう当局が通達した。同市は昨年の冬、中国国内でも大気汚染が最も深刻な都市のひとつだった。