[ヌルスルタン 26日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)のバルキンド事務局長は26日、サウジアラビアが石油施設が攻撃を受けた後に生産回復に迅速に取り組んでいることが、原油価格の大幅変動を抑えているとの見方を示した。
カザフスタンでのエネルギー関連会合で述べた。
バルキンド氏は、サウジが供給の大半を回復し、問題は「過去のものになった」ことから、OPEC加盟国と主要産油国による臨時会合が開かれる可能性は低いと述べた。
OPECが引き続き原油価格の安定維持に注力し、「原油を政治から切り離すために必要なことは何でもする」と語った。
また、途上国を中心に、原油需要の長期的な力強い伸びを見込むとした。短期的なリスクについては、市場は米中貿易協議の結果に注目しているとの見方を示した。
バルキンド氏は、世界経済成長率は減速を示唆する一方、「懸念材料」ではなくリセッション(景気後退)の兆候はないと指摘した。