[ミラノ 29日 ロイター] - イタリアのグアルティエリ経済・財務相は29日、来年の財政赤字目標を国内総生産(GDP)比で2.2%前後に設定する可能性を示唆した。財政規律を巡り欧州連合(EU)と対立することなく国内景気浮揚を実現するため、柔軟に対応する意向を示した。
同相は国営イタリア放送協会(RAI)とのインタビューで、20年の財政赤字目標はGDP比で「2.04%と2.4%の中間」になると指摘。
19年の同目標を巡っては、前政権が当初2.4%に設定したが、イタリア国債利回りの上昇やEU欧州委員会との意見の応酬の末、2.04%に引き下げた経緯がある。
グアルティエリ氏は「活用できる全ての柔軟性を用いる必要がある」と強調した。
アントニオ・ミシアーニ経済副大臣は前週、今年の同目標が約2.0%になると述べている。コンテ新内閣は30日に開かれる会合で、財務省が作成した文書に盛り込まれた新たな財政赤字目標を承認する見通し。