[ワシントン 30日 ロイター] - トランプ米大統領の弾劾調査を進めている議会下院の情報、外交、監視・政府改革の3委員会は30日、トランプ氏の顧問弁護士ジュリアーニ元ニューヨーク市長に召喚状を出した。トランプ氏がウクライナのゼレンスキー大統領に米民主党のバイデン前副大統領を調査するよう圧力をかけたとされる問題を巡り、関連文書を10月15日までに提出するよう要求した。
3委員会は声明で、ジュリアーニ氏がテレビ番組で、バイデン前副大統領を「ターゲット」にするようウクライナ政府に求めたことを認めたと指摘した。
3委員会の委員長はジュリアーニ氏への書簡で、「大統領としての権限を乱用してトランプ氏個人の政治的利益を追求する計画において、あなたが大統領の代理として活動したという信頼に値する申し立ても調査の対象だ」と伝えた。
また、ジュリアーニ氏がこれまでに、テキストメッセージや電話記録などの証拠を持っていると述べ、他のトランプ政権関係者が関与した可能性を示唆している点に言及した。
ジュリアーニ氏は現時点でコメントの要請に応じていない。
3委員会は、ジュリアーニ氏に近い実業家など3人と、過去にトランプ氏とビジネス上のつながりを持っていたウクライナ出身の人物にも、文書提出を求めるとともに供述日程を設定する書簡を送付した。