[バグダッド 6日 ロイター] - 各地で反政府デモが続くイラクで6日、バグダッド東部で治安部隊とデモ隊が衝突し、8人以上が死亡した。警察筋によると、治安当局はこの日、デモ隊に向け実弾を発砲した。
内務省の報道官によると、今月1日以降に拡大したデモの死者は直近の衝突前までに104人、負傷者が6107人に達した。このうち、警察・治安部隊の死者は8人、負傷者は1000人以上に上った。報道官は、治安部隊がデモ隊に向けて実弾を使った事実はないと述べた。
政府は、政治腐敗や高い失業率への国民の怒りを和らげるため、一連の改革策を発表したが、6日もデモが発生。
今月初めからのデモは、アブドルマハディ氏が1年前に首相に就任して以来、最大規模となっており、さらなる情勢の悪化が懸念されている。デモは特定の政治グループが組織したようではなく、政府は意表を突かれた格好となっている。
5日夜の臨時閣議で政府は、補助金を支給する貧困層向け住宅や失業者への給付金、職がない若年層向けの職業訓練などの拡充で合意。ソーシャルメディアで詳細な情報が公表されたが、国内の大半の地域でインターネットは引き続き使えない状態となっている。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20191007T095648+0000