[ブリュッセル 8日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のマルグレーテ・ベスタエアー委員(競争政策担当)は8日、規制に違反した企業は罰金を科すなどして処罰すべきで、違反企業の分割は最終手段であるべきだとの考えを示した。
フェイスブック (O:FB)やグーグル (O:GOOGL)など、巨大IT(情報技術)を巡っては、市場での公平な競争を阻害しているとの批判が高まっており、米国を中心に分割案が浮上している。
欧州委員会の競争政策担当に再度任命されたベスタエアー氏は、欧州議会での指名承認公聴会で、規制に違反した企業の分割を検討するかとの質問に対して「企業分割はわれわれが持っている手段で、それを行うことは可能だ」と述べた上で、「公平な競争を取り戻すためには出来るだけ強制的でない手段を活用する責務がある」と説明した。
企業を分割するということはかなり大きなことで、現状を改善するには分割以外の手段がないかを考える責務があると説明し、企業分割に慎重な見方を示した。