[シンガポール 16日 ロイター] - シンガポールのリー・シェンロン首相は16日、フォーブス誌主催の会合で講演し、今年の同国経済は「幸運なら」小幅なプラス成長になるとの見方を示した。
リー首相は、シンガポール経済が米中通商紛争と世界経済の減速によって先行き不透明な状況に直面していると指摘。今週発表された統計で、同国は第3・四半期に辛うじて景気後退を回避した。
リー氏は「今年(の経済成長率)は1%を大きく下回るだろう」と語り、「幸運ならゼロを上回るが、景気の勢いは著しく減退している」と付け加えた。
同国の当局は今年の成長率を0─1%と予想している。
またリー氏は次の総選挙後に退任し、首相の任務を後継者に委ねる意向を示した。次の総選挙は数カ月以内に実施されるとの見方が広がっているが、首相は具体的な時期には言及しなかった。