[香港 17日 ロイター] - 香港の立法会(議会)は17日、民主派議員らが政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官に議場で繰り返し抗議し、やじを飛ばしたことから、一時休会となった。
一部の議員は前日と同様に退場を迫られた。
長官は前日、施政方針演説に臨んだが、民主派議員による妨害行為で中断を余儀なくされた。その後、演説は動画で配信され、長引く抗議デモへの対応として住宅不足の解消に向けた措置を打ち出した。
17日も民主派議員らが、血塗られた手の持ち主だとして林鄭長官の辞任を大声で求めた。また、反政府デモ隊の主要な要求に対処することも要求。約12人の議員が退場となり、警備員に連れ出される際には叫んだり、プラカードを掲げたりした。
林鄭長官はこうした騒ぎの最中、黙って立ったまま、辞任要求には何ら反応を示さなかった。
長官は前日の施政方針演説で表明した住宅改革などに触れたほか、「直面する現状から抜け出す方策を見い出すため、われわれは謙虚になり、さまざまな声や専門家委員会の意見を聴くということを私はこれまでに言及している」と述べた。
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