[ソウル 23日 ロイター] - 韓国の朴凌厚・保健福祉相は23日、電子たばこに対する健康懸念の高まり受け、国民に液体式電子たばこの使用をやめるよう勧告した。
電子たばこによる健康への影響が懸念され、世界では米国やインドをはじめ複数の国で販売や広告を規制・中止する動きがでている。
保健相はブリーフィングで、米国で電子たばこが原因とされる肺疾患の発生例があることを挙げ、「現状では健康への重大な脅威とみなされる」と指摘。政府は液体式電子たばこの販売禁止に科学的根拠があるかについて独自に調査を進めると説明した。
米保健当局は、これまでに電子たばこに関連した呼吸器疾患が原因あるいは疑われる死亡例を33件、症例を1479件報告している。
韓国保健当局は今月、電子たばこ使用者の肺炎発症を1例報告している。韓国では液体および非燃焼式電子たばこは広く入手可能で、政府統計によると6月の販売シェアは、たばこ市場の13%を占めた。