[ワシントン/リヤド 24日 ロイター] - 世界銀行が23日発表した最新のビジネス環境ランキングによると、中東湾岸諸国が順位を前年から大幅に上げる一方、中南米諸国は全般に低迷した。1位は4年連続でニュージーランド。
前年からの順位の上昇が大きかったのはサウジアラビア、ヨルダン、トーゴ、バーレーン、タジキスタン、パキスタン、クウェート、中国、インド、ナイジェリア。
中東湾岸諸国では経済の多様化に向けた改革により、サウジの順位が30ランク上がって62位、ヨルダンが29ランク上がって75位となった。世銀はサウジの改革として企業登記手続きの集約化や破産法の整備などを挙げた。
中国は15ランク上がって31位。米中通商紛争をきっかけに国内の改革が進んだという。
一方、中南米はアルゼンチンが7ランク下げて126位、同地域で最高順位のメキシコも6ランク低い60位と不振。世銀はメキシコについて昨年に続き、ビジネス環境で大きな改善がなかったと指摘した。
2位以下はシンガポール、香港、デンマーク、韓国、米国、ジョージア、英国、ノルウェー、スウェーデンで、トップテンの顔ぶれに大きな変化はなかった。