[ジュネーブ 28日 ロイター] - オバマ前米政権時代の中国製品に対する相殺関税が世界貿易機関(WTO)協定を順守していないとして中国が申請した24億ドル規模の制裁申請に対し、米国が28日、WTOの紛争解決機関に異議を申し立てたと、WTO通商担当者が明らかにした。
当局者によると、金額決定に向け調停に持ち込まれるという。
オバマ前政権は中国製の太陽光パネル、ウインドタワー、鉄鋼シリンダー、アルミ押出成型製品などに相殺関税を発動。2012年に中国がWTOに提訴し、WTOの紛争処理の最終審に当たる上級委員会が今年7月、米国がWTOの決定を完全に順守していなかったとする判断を下していた。