[ワシントン 31日 ロイター] - 米ホワイトハウスは31日、トランプ大統領がビーガン北朝鮮担当特別代表を国務副長官に指名したと発表した。
次期駐ロシア大使に指名されたサリバン国務副長官の後任となる。ビーガン氏は米朝実務者協議で米側を率いてきたが、米政府当局者によると、今後もその役割を果たす。
ビーガン氏は幅広い支持を得ており、現職の上級外交官や元外交官らは、ポンペオ国務長官が来年の上院選出馬のため辞任した場合、ビーガン氏が長官代行の有力候補になるとみている。
ポンペオ氏は元共和党下院議員で、上院選出馬を検討していると報じられている。
ポンペオ長官はツイッターに、トランプ大統領がビーガン氏を指名すると聞いて「うれしい」と投稿。「ビーガン氏はこれまで通り北朝鮮を巡る取り組みで有能なリーダーとなる。新たな職務における彼の専門性は国務省にとってプラスになる」とコメントした。
北朝鮮との協議は2月の米朝首脳会談が決裂して以来、停滞している。
北朝鮮は31日、短距離弾道ミサイルとみられる飛翔体を発射した。スウェーデンで10月5日に開かれた米朝実務者協議が物別れに終わって以来初めて。ビーガン氏はこの協議で米側の交渉団を率いた。[nL3N27G2R9]
米朝協議に進展はみられないものの、ビーガン氏は外交官として信頼が厚い。ロシア専門家の同氏は長年、議会の事務方スタッフとして勤務し、ブッシュ(子)政権時代にはホワイトハウスで外交政策関係のスタッフも務めた。
国務省は、元政府高官によるビーガン氏就任を支持するコメントを紹介。オバマ前政権時代の政府高官や北朝鮮専門家が含まれた。
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