[東京 12日 ロイター] - 12日アジア時間の原油先物価格は続落。米中通商協議に進展の兆しがほとんどないほか、サウジアラビアの原油生産が増えたことが相場の重しとなった。
0039GMT(日本時間午前9時39分)時点で、米WTI原油先物 (CLc1)は0.20ドル(0.4%)安の1バレル=56.66ドル。北海ブレント先物 (LCOc1)はまだ取引が成立していない。
OANDAのシニア市場ストラテジスト、エドワード・モヤ氏は、「10月は(米中の)第1段階の通商合意がエネルギー需要を押し上げるとの期待で上昇の勢いがあったが、貿易を巡る懸念で勢いが一部失われた」と指摘した。
12日はトランプ米大統領がニューヨーク経済クラブで講演する予定となっており、市場には慎重ムードが漂っている。
一方、サウジアラビアは10月に産油量を日量1030万バレルに増やした。石油輸出国機構(OPEC)の目標は下回っている。