[ワシントン 16日 ロイター] - 米下院が進めるトランプ大統領の弾劾調査で、ペンス副大統領の外交顧問を務めるジェニファー・ウィリアムズ氏が、「ウクライナ疑惑」の発端となった7月25日のトランプ氏とウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談について「不適切だと感じた」と証言していたことが明らかになった。
下院が16日公表した証言内容によると、同電話会談を直接聞いていたウィリアムズ氏は、トランプ氏がウクライナに対し政治的にセンシティブな調査を実行するよう求めたことについて「普通ではなく不適切だと感じた」と証言。また他の外国首脳との電話会談に比べて「政治色が強かった」とし、大統領の「個人的な政治課題」への言及もあったと指摘した。
下院は、同じく同電話会談を聞いていた元・国家安全保障会議(NSC)欧州ロシア担当顧問のティム・モリソン氏の証言内容も公開。モリソン氏は「ゼレンスキー大統領を米国の政治に関与させるという考えは不快だった」とし、ゼレンスキー大統領が電話会談で「こびへつらう」ような態度を示していたと証言した。
下院は、トランプ氏が民主党のバイデン前副大統領をおとしめるために外交を利用した疑惑を調査している。