[ローマ 20日 ロイター] - イタリアのディマイオ外相は、ユーロ圏の救済基金である欧州安定メカニズム(ESM)の改革について、イタリアが受け入れない可能性を警告した。コリエレ・デラ・セラ紙が20日報じた。
ESM改革を巡っては、イタリア国内で欧州連合(EU)レベルでの変更阻止に動くかどうか、政党や関係機関の間で意見が対立している。
改革の原案はユーロ圏の財務相が6月に合意。来月には首脳レベルで最終承認される見込みだが、中銀総裁をはじめイタリアの当局者は一部の内容に警戒感を示している。
イタリアのメディアは20日、政府がESM改革の延期を求める可能性を報じている。
コリエレ・デラ・セラ紙によると、ディマイオ外相は、自身が率いる左派政党「五つ星運動」内でこの問題を協議する方針を表明。「イタリアを壊滅させるESM改革は実現可能ではない」と強調した。