[エルサレム 20日 ロイター] - イスラエルで9月に行われたやり直し総選挙で第1党となった中道政党連合「青と白」を率いるガンツ元軍参謀総長は、組閣を断念した。同党が20日に発表した。これを受けて、この1年で3度目となる選挙が行われる可能性が高まった。
ガンツ氏は、リブリン大統領から組閣を指示され、第2党でネタニヤフ首相が党首の右派与党リクードとの連立を模索していた。
イスラエルでは4月の総選挙後、ネタニヤフ氏の組閣が失敗。9月にやり直し総選挙が行われ、ネタニヤフ氏が改めて組閣を試みたが、10月に再び失敗に終わった。[nL3N2790UD]
大統領は20日までに組閣をするようガンツ氏に指示していた。
今後国会は、3週間以内に新たに首相候補者を擁立する手続きに入る。ただ、これも失敗すれば1年足らずで3度目の総選挙という事態となる可能性がある。
大統領は「現状では、再び総選挙に向かっているようだ」と述べた。
ネタニヤフ氏を巡っては、検察が近く、汚職疑惑を巡り起訴するか否かの判断を示す見通しで、その判断が新政権樹立に影響するとみられる。