[ブカレスト 24日 ロイター] - ルーマニア大統領選挙の決選投票が24日実施され、中道右派の国民自由党出身で現職のヨハニス氏が、社会民主党党首のダンチラ前首相を破って再選された。
任期は5年。ヨハニス氏は前社民党政権下で停滞していた司法改革を訴えて大統領選に臨んでいた。ダンチラ氏は貧困対策を掲げていた。
2つの出口調査では、得票率はヨハニス氏が64-67%、ダンチラ氏が33-36%。
ルーマニアでは近年、社民党政権下で政治腐敗防止の取り組みが後退。これに対し、ヨハニス氏はこれまで裁判官の独立性を限定する動
きに反対姿勢を示し、西側の同盟国や欧州連合(EU)から評価されていた。
再選を受けてヨハニス氏は、オルバン首相の支持を取り付けた上で政治腐敗取り締まりに意欲的な検察官を任命すると予想されている。